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 住宅性能表示の問題点
 

小企業つぶしの国主導のみなし住宅性能表示制度に問題あり
私どもは独自の性能表示を世に問います。

2000年4月1日より「住宅の品質表示確保の促進等に関する法律(いわゆる品確法)が施行され、その中で「住宅性能表示制度」なるものが本年秋頃より実施されます。この制度は、工務店やハウスメーカーが任意の制度として採用してもよいという制度であります。

私どもがこの制度を小企業つぶしの制度と見ていますのは、大きなハウスメーカーを擁護する行政が見え隠れしている点です。すなわち、小企業にとってはこの制度で定める全項目をクリアーすることは膨大なコストと人材を必要とするからです。

任意の制度というもののハウスメーカーはこの制度を積極的に採用し、小企業との差別化を図ることは明らかなことです。しかしこの制度には大きな問題点があります。それは相変わらず「住まい」を「人間の入れもの」という概念で考えていることです。

私どもは「住まい」を「住まいよう」の視点から追求しています。あくまでも住む人が主人公であります。住む人、個人個人がそれぞれの感慨で住まいようを自由自在に考え、そして実現することが住まいの原点なのです。私どもの役割は、全力をあげてそのお手伝いをさせていただくことに過ぎません。

そこで、私どもは独自の性能表示を作成し、世に問います。次回からは個々の性能表示について項目別に主張してまいります。

住宅性能表示にどんな問題があるのか、具体的な項目ごとに検証していきます。

今回から住宅性能表示について、表示項目の順を追って私どもの重量鉄骨住宅についての独自の表示を記述してまいります。

まず第一に、構造安全性能表示(地震時における建物の丈夫さ、地盤の安全度)の中の地盤調査について記述します。

住宅性能表示の問題点
具体的な項目ごとの検証  その1・地盤調査

リビング・モアの場合
他社工法および大手ハウスメーカーの場合
私どもは地盤調査のために地質調査を行います。調査方法は専門業者に依頼するボーリング方式で、10mまでの「ボーリング柱状図」を作成し、N値を算出します。もちろんサンプルを採取し、基礎工事の資料とします。
木質系をはじめとするハウスメーカーのほとんどはスウェーデン式サウンディング方式で、2m〜3mまでの調査であり、しかも自社で測定しますので信用性に欠けるものです。
スウェーデン式サウンディング方式とは、かつてスウェーデン国で鉄道のレールを敷設する時に砂地であったため、多くの調査個所を簡単に調査するために編み出されたものです。従って地盤のやわらかな個所を対象にした方法であり、住宅用に考えられたものではありません。

さて、次回はこの調査に従ってどのような基礎構造にするのか記述します。
具体的な項目ごとの検証 その2・基礎の構造

リビング・モアの場合
他社工法および大手ハウスメーカーの場合
基礎の構造は地盤調査の結果、パイルを打設する場合がありますが、一般的に主柱のベースは縦1.5m、横1.5m、厚さ50cmの鉄筋コンクリート造りであり、その上にベースパックをセットします。ベースパックとベースパックは地中梁と称する鉄筋コンクリートの梁で連結します。これは安全、強固なものです。
木造軸組工法、2×4工法、木質パネル工法、軽量鉄骨工業化住宅、ボックス工法、輸入住宅などの工法は地盤面から45cm掘り、布基礎で連結したものです。この構造は安全なものではありません。

また「ベタ基礎」は地盤によってはむしろ危険なものとなります。そして「ベタ基礎」は重く、30坪分では100トンにもなり、布基礎よりも地中深くまで荷重がかかります。なお、工場生産された基礎は論外です。

具体的な項目ごとの検証 その3・耐震等級

リビング・モアの場合
他社工法および大手ハウスメーカーの場合
当社の重量鉄骨造りの構造体の耐震等級は建築基準法に定める極めて大きな地震力の2.0倍程度です。延べ面積300以上は構造計算を行い、地震・風に対する安全性、修復性を算出します。
木造住宅では耐震性を確保するために耐震金物を過度に使用しており、まさに金物や釘、ボルトだけに頼る工法です。そして木と金物の異なった材質の接続は長い期間のうちにゆるみを生じます。

具体的な項目ごとの検証 その4・主柱、主梁

リビング・モアの場合
他社工法および大手ハウスメーカーの場合
2階建で主柱は20cm角コラム、主梁は30cmH鋼、3階建で主柱は25cm角コラム、主梁は35cmH鋼です。まさに耐震性は抜群です。
木造住宅の柱はたかだか12cm角であり、構造維持のために数でカバーしているのが現状です。しかも接続のための“ほぞ”のために半分は削り取られています。

具体的な項目ごとの検証 その5・床構造
リビング・モアの場合
他社工法および大手ハウスメーカーの場合
2階部分、3階建部分の床はデッキプレートにメッシュを敷き、厚さ10cmのコンクリートを打設します。地震、風に対する強さ、遮音性能の完全さ、また床のたわみがないことなど、他の工法とは比べものにならないものです。
他社工法では、床組は木造がほとんどで地震、風に対する強さ、特に遮音性能に問題があります

具体的な項目ごとの検証
第二に火災安全性能表示(延焼に対する燃えにくさ)について記述します。
リビング・モアの場合
1.準耐火
  重量鉄骨住宅は標準仕様で、すでに準耐火住宅です。
 2.内装の防火性
  法定防火2級検定品のクロスを使用します。
 3.浴室
  現在外釜が多くなっていますので、浴室から出火するケースはほとんどありません。
 4.耐火時間
  外壁 ALC100mm        120分耐火
  16mm厚サイジングボード   60分準耐火(法定60分準耐火)
  12mm厚サイジングボード   45分準耐火
  軒裏 12mmラックスD     45分準耐火(法定45分準耐火)
  台所 オール電化住宅を推奨しています。
     自動消火装置(ケスジャン)をオプションで設置します。

具体的な項目ごとの検証
第三に耐久性能について記述します。

リビング・モアの場合
他社工法および大手ハウスメーカーの場合
我国の住宅の平均寿命は26年です。英国は75年、米国は44年です。
しかし、私共の重量鉄骨住宅は100年住宅を目指しております。私共は住宅をストックという面からみており、構造的な耐久性や間取りの可変性が第一条件となります。
そして私共の住宅は3世代以上の耐久性を目指しています。
大手ハウスメーカーの住宅政策はフロー重視の規格型の大量生産、大量廃棄という方針で住宅を粗大ゴミ化しています。
その結果住宅の平均耐用年数26年という短命住宅を蔓延させてしまいました。

具体的な項目ごとの検証
第四に温熱環境性能(建物の断熱性の良さ)について記述します。

リビング・モアの場合
大前提として住宅は過剰性能住宅か、住まいようを考えた癒しの住宅かを問うています。
省エネ性能を考える上では気密性、断熱性のほかにも熱容量の問題を考慮に入れる必要があります。
家の中に風を通したり、日差しを入れたりと自然を生かす空間づくりが省エネにもつながるものです。

 I.次世代省エネルギー基準
  次世代省エネルギー基準をクリアしています。静岡県はIV類の地域区分に属しています。
  イ.年間暖冷房負荷 460以下(単位 メガジュール/)
  ロ.熱損失係数   2.7   (単位 W//℃)
    室内外の温度差が1度ある時、家全体から1時間に対面積1あたりに逃げ出す熱量
    (値が小さいほど熱が逃げにくいことを示します)断熱性能を示すQ値で表示します。
  ハ.夏期日射取得係数 0.07(単位 無次元)
  ニ.隙間相当面積      5(単位 c/)
    住宅の床面積1当りの隙間面積をcで表す。
    気密性能を示すC値で表示します。
  ホ.熱貫流率
    K値で表示します。
  ヘ.熱抵抗値
    熱貫流率の逆数

他社工法および大手ハウスメーカーの場合
大手ハウスメーカーの指向している過剰性能住宅は余りにも人工的な快適生活を目標としています。
それは人間を弱体化し、健康及び心的問題からも多くの問題点を含んでいます。
省エネ性能は大手ハウスメーカーが競って算出しているQ値やC値やK値だけでは語りきれないものがあります。
特にQ値などの数値は完成時の瞬時の性能であり、これを信じつづけるわけにはいきません。

具体的な項目ごとの検証
第四に温熱環境性能(建物の断熱性の良さ)について −その2−

リビング・モアの場合
 II.気密化
  イ.内部結露防止
    躯体の耐久性につながるものです。
  ロ.換気
    自然換気か機械換気かという問題がありますが、あくまでも自然換気が健康住宅の基本です。
    WHOの調査でも自然換気に比べ、機械換気の方が健康被害が多いと指摘されています。
  ハ.省エネルギー

 III.断熱化

 IV.外断熱工法
  壁内結露を完全に防ぐには。外断熱工法しかありません。


他社工法および大手ハウスメーカーの場合
大手ハウスメーカーの高気密住宅は呼吸しない家です。理想は高断熱、中気密住宅の呼吸する家です。
高気密住宅は確かに冬は暖かくなり、夏はクーラーがよく効くようになるでしょうが、そのような人工環境の中で健康的な暮らしができるのでしょうか。住まいを「ビニール住宅」化したものです。
その上、高気密化によって住宅内の生活音が”こだま”するようになり、余計な遮音対策が必要となります。
高気密と肺結核との関連も今研究されており、それは機械換気に頼りすぎた弊害だと考えられます。

具体的な項目ごとの検証
第五に光視環境性能(自然光の取り入れ度合)について記述します。

リビング・モアの場合
 I.開口部
  開口部の面積の合計/延べ面積

 II.採光有効開口率
  採光上有効な開口部の面積/延べ面積


第六に空気環境性能(化学物質に対する建材類の使用度合)について記述します。

リビング・モアの場合
私共は「健康住宅問題研究会」を主催し、健康住宅については先進的な考えを持っています。

 使用材料のホルムアルデヒド放散量
 I.床
  JAS規格 F1使用(0.5mg 〜 0.7mg)
  JIS規格 F0使用(0.5mg/l以下)
  床材としては、コルクはエコ素材であり、リノリュームは亜麻仁油などの天然素材からできており、推奨しています。

 II.壁紙
  JISA6921に基づき、ノンホルムアルデヒド接着剤を使用
  (社)静岡県建築士会と協力してホルムアルデヒド、VOC濃度測定をします。

 III.塗り壁
  珪藻土を使用します。

 IV.塗料
  水性ペイントを使用します。

 V.木材保存剤

 VI.防蟻剤
  殆ど使用しません。木酢液や竹酢液を散布するか、或いは炭を埋設することをお勧めします。

 VII.換気方法
  台所   機械換気あり   自然換気のための窓あり
  浴室     〃         〃
  トイレ     〃         〃

第七に音環境性能(室内空間の静かさ)について記述します。

リビング・モアの場合
I.床構造
  2階部分の床、3階部分の床はデッキプレートにメッシュを敷き、厚さ10cmのコンクリートを打設します。遮音性は抜群です。

 II.サッシの遮音等級
  通常は20等級です。トステムNT障子、ガラス5mmを使用すれば25等級となります。

他社工法および大手ハウスメーカーの場合
他社工法では床組は木造が殆どで、遮音性には問題があります。遮音シート等で遮音性を高めていますが、コストアップにつながります。

具体的な項目ごとの検証
第八に加齢配置措置の配慮について記述します。

我国は現在平均寿命は80才ですが、2020年には全人口の約4割が60才以上の高齢者になると予想されています。
そこで基本は、バリアフリーを超えたユニバーサルデザイン住宅です。私共は「ユニバーサルデザイン普及会」を主催し、当地でもっとも進んだ知識と施工実績をもっています。そして究極のユニバーサルデザインは玄関框を取り払うことです。

1.部位、空間ごとの対策
 ●玄関・・・框なし、手すり、開口部の幅員
 ●階段・・・勾配、手すり、形状
 ●廊下・・・通行巾、車イスの回転スペース、段差なし
 ●浴室・・・面積、開口部の幅員、手すり、段差なし、滑りにくい床材
 ●トイレ・・面積(介助スペースの確保)、開口部幅員、手すり

2.高齢者の特性と住まいの配慮
 ●身体的機能の低下
  想定される現象
  :脚力の低下
  住まいへの配慮
  :手すりの設置、杖、歩行器、車イスの使用に対処

  想定される現象
  :歩幅が狭くなり、すり足歩行になる
  住まいへの配慮
  :段差をなくす、階段勾配をゆるやかに

 ●感覚的機能の低下
  想定される現象
  :平衡間隔が低下し、転倒しやすくなる
  住まいへの配慮
  :手すりの設置、小さな段差をなくす

  想定される現象
  :臭覚の低下
  住まいへの配慮
  :ガス漏れ警報機の設置、換気をよくする

  想定される現象
  :温冷感知能力が鈍る
  住まいへの配慮
  :室温の均一化、床暖房をはじめとする暖房計画、わかりやすい温度調節

 ●生理的機能の低下
  想定される現象
  :総合的な低下(20才代を基準にすると70才では40%低下)睡眠時間が短く、目をさましやすい
  住まいへの配慮
  :住居内の温度差をなくす。浴室、脱衣室、トイレの配置に考慮
   寝室の防音性能、遮音性能の向上

 ●心理的、精神的機能の低下
  想定される現象
  :物忘れが多くなる
  住まいへの配慮
  :煙探知機、ガス警報機、火災報知器などの設置

  想定される現象
  :新しい環境に適応しにくい
  住まいへの配慮
  :住み慣れた家に住む

  想定される現象
  :過去への愛着が強くなる
  住まいへの配慮
  :改造時に思い出になる材料、品物を建築に生かす

  想定される現象
  :リタイア、子供の独立、配偶者との死別などで孤立感におそわれやすい
  住まいへの配慮
  :孤立した生活空間としない

 ●日常生活の構造の変化
  想定される現象
  :余暇時間が長くなり、住居滞在時間が長くなる
  住まいへの配慮
  :テレビは見やすい位置に、庭は簡単に出られる構造に、日当たりの良い居室に

  想定される現象
  :社会的行動範囲が縮小する
  住まいへの配慮
  :友人、知人の訪問が気がねなく受け入れられるスペース、構造に

3.ホームエレベータの設置
具体的な項目ごとの検証
第九に維持管理容易性能について記述します。
1.耐用性の確保
 床下点検口、天井点検口設置
 パイプシャフトを設置し、メンテナンスを容易にする

第十に機能性能について記述します。
1.地下室の利用
 床面積の1/3までは容積率に算入しなくてもよい
2.可変性
3.収納スペース
4.小屋裏の利用
 イ.小屋裏物置の部分の水平投影面積は直下階の床面積の1/8以下である
 ロ.天井高は1.4m以下
 ハ.はしごは固定的なものとしない
5.ロフトの設置

第十一に健康住宅仕様について記述します。
私共は「健康住宅問題研究会」を主催しております。「高気密、高断熱そして機械換気住宅ははたして健康によいのか」をテーマに現在、ハウスメーカーが主張しているゆき過ぎた管理を否定しています。
シックハウス症候群を排除するものは、ノンホルムアルデヒドの部材や天然材ではなく、すまいようを問題とし、自然換気、自然採光を最大の問題としています。

第十二に大空間について記述します。
細かな部屋に間仕切りすることを否定し、大空間を主張しています。大空間こそ重量鉄骨造で実現できる空間であり、健康住宅を実現するための大きな要素の一つです。

第十三にユニバーサルデザイン仕様について記述します。
私共は国が指導している「バリアフリー仕様」を超えて「ユニバーサルデザイン仕様」の住宅を提言しています。住宅金融公庫でいう「バリアフリー仕様」は住宅のごく一部のバリアフリー化です。私共はユニバーサルデザインの視点から住まいの安全、安心を追求し、その最大のパフォーマンスとして玄関框を取りはずすことを提案しています。
そしてホームエレベーターを設置することによってユニバーサルデザイン住宅は完結します。又、「ユニバーサルデザイン普及会」を主催し、さまざまな提言をしています。

第十四にオール電化仕様について記述します。
オール電化仕様は安全性の面から、衛生上の面から、又CO2を出さないクリーンエネルギーの面から私共が一番推奨しているキッチン環境改革です。その上ガス、電気併用方式と比べ、燃費が著しく節約されます。

第十五に屋上庭園について記述します。
重量鉄骨造だからこそ実現できる屋上庭園は自然環境との共生、そして癒しの空間として心の充足感が得られます。又、家族とのバーベキュー、ビアガーデン、ゴルフの練習、星空の観察など楽しい楽しい空間です。