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 セキュリティのお話し
 

こんにちほど住まいの安全についての関心が高まった時はなかったかと思います。
都市化、国際化そして高度情報化などの社会情勢や国民の生活様式の変化、住民意識の多様化などに伴って、地域コミュニティが弱体化し、地域社会が持っていた防犯機能が著しく低下してきております。
住宅への侵入盗は平成12年度(資料が古いのですが)で15万4千件と戦後最悪で、検挙率は38%と前年と比較して3分の2に低下するなど、犯罪の急増に警察の対応が追いつかないのが現状です。
このため人々の安全、安心を支える防犯機器、防犯システムに対する関心が大変高まってきております。
そこで今回からできる限り多くの回数にわたって住まいのセキュリティのついてその心構えからハード面のいろいろな機器のご案内まで記述してまいります。
 
◎防犯ワンポイント
    在宅時でも無人の部屋の窓に鍵をかける習慣をつけましょう。

カギについて
まず、カギについて記述します。
ドロボーは侵入に10分間もかかると諦めます。その為には防犯性能の高いカギに替えたり、補助錠やガードプレートを付けることなどで侵入にかかる時間を引き延ばすことができます。玄関扉の対策としては、外側にはこじ開け対策としてガードプレートを取り付ける。内側には主錠として防犯性能の高いCP錠や補助錠、ドアチェーンを取り付ける。(財)全国防犯協会連合会が設けた制度であるCP認定制度及びCP−C認定制度についてご説明致します。
CP認定制度(Crime Prevention 犯罪防止)は昭和55年に制定した「優良住宅開きとびら錠等の型式認定制度」です。4社11種類の型式が認定されており、ブルーのCPマークが付いています。CP−C認定制度(Crime Prevention-Cylinder 犯罪防止シリンダー)はピッキング犯罪に対処するために平成12年7月、CP認定制度に加え、錠の交換シリンダー部分(錠穴周辺の円筒部分)だけを対象にした制度です。15社28種175型式が認定されており、赤色のCP−Cマークが付いています。
 
◎防犯ワンポイント
    日頃から建物周辺を見直し、ドロボーが侵入しにくい環境を整えましょう。

ドロボーの侵入手口について
戸締りしたからと安心してはいけません。留守だとわかればドロボーはさまざまな手口で侵入します。
 
手口1 ピッキング(特殊工具を使ってカギを開ける)
 
手口2 合い鍵による錠開け(合い鍵を探して開ける)
 
手口3 錠破り(バールやプライヤーなどで開ける)
 
手口4 ガラス割り(玄関)(玄関のガラスを破り、手を入れてサムターンを回して開ける)
 
手口5 ガラス割り(窓)(掃き出し窓のガラスを破り、手を入れてクレセントを回して開ける)
 
手口6 無締り(無締りの場所を探して侵入する)
そこで、先ず窓への補助錠の取付が簡単で有効な対策です。戸締り位置はクレセントとできるだけ離し、一般には窓枠の上部が有効です。これらの補助錠はホームセンター等で容易に入手できます。又、ドロボーは主にガラスを破って侵入します。
2003年警視庁の資料によりますと、戸建ての場合
  ガラス破り66%、 無締り18.8%、 ドア錠破り2.6%、
  サムターン回し0.4%、 ピッキング0.3%、 その他11.6%

 
◎防犯ワンポイント
    玄関をツーロックにする。窓に補助錠を取り付ける。

犯罪事例からの防犯対策(戸建て)
(1)1階の掃き出し窓から侵入ー戸締まりしたからといって安心できない。
   ドロボーはガラスを破って侵入する。
 
防犯対策
  1.塀や植栽を低くし、周囲からの見通しを良くする。
  2.センサー付きのライトやスピーカーを付ける。
  3.掃き出し窓に補助錠を取り付ける。
  4.窓ガラスを合わせガラスにする。
  5.室内に防犯センサーを付ける。

(2)1階トイレの高窓から侵入ー小さい高窓だからといって安心できない。
   ドロボーは見通しのきかないところから侵入する。
 
防犯対策
  1.面格子を付ける。
  2.施錠し、補助錠を取り付ける。
  3.内部に防犯センサーを取り付ける。

(3)1階の玄関から侵入ー玄関のドアを施錠したからといって安心できない。
   ドロボーは明かり取りガラスを破って侵入する。
 
防犯対策
  1.植栽を低くする。
  2.ガラス部分に手が入らないよう格子を入れる。
  3.ガラスを合わせガラスにする。
  4.ドアにマグネットスイッチを取り付ける。

(4)2階のベランダの掃き出し窓から侵入ー2階だからといって安心できない。ドロボーは隣の敷地からでも侵入する。
 
防犯対策
  1.足場になりそうなものを置かない。
  2.ベランダは外から見通せるよう格子状にする。
  3.ベランダにセンサー付きのライトを取り付ける。
  4.窓や室内に防犯センサーを取り付ける。

(5)2階のリビングルームの窓から侵入ー道路に面して見通しが利くからといって安心できない。
   ドロボーはわずかなスキでも見逃さない。
 
防犯対策
  1.窓に補助錠を付ける。
  2.窓や室内に防犯センサーを取り付ける。

(6)在宅の家への侵入ー在宅だからといって安心できない。
   ドロボーは人の居ない部屋から侵入する。
 
防犯対策
  1.不在の部屋を警戒する。
  2.防犯センサーを取り付け、不在の部屋だけ作動させる。

設備で守る防犯対策
(1)テレビドアホン
  家の中で来訪者の顔を見ることができるカメラ付きのインターホンです。
又、録画機付きのものもあり、帰宅後、来訪者を見ることができます。テレビドアホンはホームセンターなどで購入できます。又、すでにインターホンがついていれば配線をそのまま利用して簡単に交換できます。

(2)センサー付きライト
  人が近づくと自動的に点灯する照明器具です。はき出し窓の外側に付けると効果的です。

(3)センサー付きスピーカー
  人が近づくと自動的に音声やアラーム音で警告を出します。しかし、設置する時に大きな音がしますので、隣り近所の了解をえておく気配りが必要でしょう。

(4)簡単カメラ
  センサーで人を検知して画像を記録・表示します。夜間用にライトがついたものもあります。

(5)テレビ用カメラ
  直接、家庭用テレビに接続できるカメラです。

防犯機器
ホームセキュリティについて数回にわたって記述してまいりました。最後に防犯機器のことについての情報を記述します。
(1)ガラスの破壊センサー
   窓などのガラスが割られたことを音や振動で感知します。
(2)マグネット
   戸や框に取り付け、扉や戸を開けられたことを感知します。
(3)パッシブセンサー
   人体から発する熱を検知して室内に人がいることを感知します。
(4)威嚇灯
   防犯センサーなどが働くと光を回転させたり、点滅させて威嚇します。 
(5)サイレン    
   防犯センサーなどが働くとサイレン音で威嚇します。
(6)ベル
   防犯センサーが働くとベル音で威嚇します。
(7)補助錠
   サッシの上枠に取り付けるため、クレセント付近のガラスを破っても窓を開けることができません。
(8)ここまで進化した玄関防犯
   1.虹彩認証システム
   2.指紋認証システム
   3.顔認証システム
   4.静脈認証システム

参考資料:財団法人全国防犯協会連合会、社団法人日本防犯設備協会その他